アキレス腱炎とは、アキレス腱を使いすぎることによって炎症が起こった状態のことをいいます。

陸上競技やバスケットボールなど走ることが多いスポーツ選手だけでなく、運動を行わない人にも出やすい症状の1つです。

アキレス腱炎はアキレス腱の付着部と真ん中辺りに痛みが発生します。

つま先立ちや運動の動き始めに痛みが出ることが多く、アキレス腱が腫れている場合にはアキレス腱炎の可能性が高いです。

「アキレス腱周囲炎」とも呼ばれていますが基本的には同じ症状のことをさします。

激しい運動の繰り返し、運動前後のストレッチ不足、合わない靴の使用、扁平足、加齢による腱の衰えがアキレス腱炎の主な原因です。

運動後きちんと休息をとらなかった場合、アキレス腱炎は発症しやすくなります。

アキレス腱炎は軽症〜重症に分かれており個人差はありますが、軽症の場合は2〜3週間ほどで完治することが多いですが、重症になると半年〜1年経っても治らないケースがあります。

運動をストップして安静にしていても治らない場合には、血管と神経が関係している場合があり、一度専門の医療機関での画像検査をおすすめします。

炎症が起きていると熱感を感じます。左右のアキレス腱を触ってみて痛みのでている方に熱を感じたらアイシングをお勧めします。

炎症を抑えるにはアイシングが最も効果的ですが、前述の通り安静にする事も必要です。

痛みがある場合は運動を中止しアキレス腱から遠い筋肉から緩めていき、アキレス腱にかかる負担を軽減することをお勧めします。

当院でのアキレス腱炎の施術法は、足にかかる負担を軽減することから始めます。

体の中心である骨盤を矯正し、左右の下肢に均等に体重がかかるようにしていきます。

臀筋からしっかり緩めて、ハムストリングスや腓腹筋の筋肉の調整を行い、必要であればキネシオテープで血流とリンパの流れを改善し早期に運動復帰できるように施術をします。

アキレス腱炎の多くは繰り返しの動作による炎症がほとんどなので片足にばかり負担をかけないことがポイントだと当院では考えています。

両方の下肢がしっかりと体重を支えてパフォーマンスを十分に発揮できるようにサポートしていきます。

アキレス腱に痛みがある方はお気軽にご相談ください。

院長 柔道整復師　立花洋二